観ました。
なんとなくタイトルを知ってて何となく気になってた作品。
まず冒頭に流れるテーマ曲が印象的。
どうやら「続・荒野の用心棒」の曲らしい。
宇多さんの話を聞く限りタランティーノ監督はオマージュ作家との事。
それだけで非常に興味深く惹かれる。しかし映画素養が低すぎる故、「元ネタあれあれー!」はほぼ無い。
それでも宇多さん曰く「元ネタを知らない人にまで懐かしませる作りだ。」との事。
非常に薄っぺらな我が映画経験だがそれでも楽しませてくれる引用作風だというのだ。
話はジャンゴ評に戻りまして、
音楽全般が良かった。
所々流れるボーカル物のBGMはどれも情緒的で雰囲気が有り、映像とぴったりだった。
当たり前だが映画とは視覚だけでなく聴覚的にもガッツリ効かせられるコンテンツだと改めて実感。
やはりアート作品の中でも情報量は最多だ。
それでいて約2時間とコンパクトに纏めるのだから難しい事この上無い。
イカした主役2人
キングシュルツ
この人は本当にナイスキャラだ。
優しい目、セクシーな髪、ビッシリとキマったヒゲ、そして温厚で紳士的ながら殺る(相手を撃つ)時の思い切りと躊躇の無さ。
考えてみると、冒頭キングが余りにも突然銃を取り出し人を撃ち殺すので、それ以降最後迄一定の緊張感が続いたと思う。
いつ、誰が銃をぶっ放すか分からない緊張感が。
ネタバレになるが散り方もなんとも癖がありそして劇的であった。
ジャンゴ
ジェイミーフォックス、カッコいいなぁ。
黒人の方が髪の毛を伸ばすと凄くアーティスティックでカッコいい。そんな登場シーン。
からの途中、髪を短く切っての青いド派手なコスチュームも良かった。
スタイル抜群でキリッつした顔立ちなので何を着てもなんだかんだで様になる。
ラストーン、絶対絶命からの大逆転でラストを飾る訳だが、あの交渉術はキングから受け継いだ訳だな。
ああ、キング、、、
総評
ディカプリオ、サミュエルLジャクソンもいい感じで悪役を演じていた。
ストーリーは単調ながらキャラ、世界観、音楽、映像、アクションとバランスよく2時間40分と長めだがダレずに観れた。
緊張感と緩急がナイスだった。
また黒人奴隷制度を残酷に描きながらも、弱者が強者を倒す様、窮地を脱して復讐を成し遂げる様はしっかりカタルシスを得れる構成となっていた。
PS.宇多さんは批評前に平均3回位映画を観ているが、確かにいざ批評しようとすると受けきれてない、理解しきれてない所が沢山ある事に気付く。
先日観た「マッドマックス」も今回の「ジャンゴ」も終わって即もう一回観たくなった。
単に面白かったからとか、好きだからではなくもっと知りたい分かりたいから再観したいという新たな感覚との出会いは嬉しい。
また、「レスラー」の様に主人公に移入しまくった上にあのラストだとちょつと辛くて再観への壁が高かったりもして面白い。