ゴーンガールに続きフィンチャー作品です。
「ファイトクラブ」でフィンチャーを知った者としはちょいと地味なテーマだなと思いつつ鑑賞。
ちょいと前に観たゴーンガールもだけどフィンチャーが撮ると映像、そして音楽が独特の世界を作ってやっぱりフィンチャー!と思わせてくれるから素晴らしい。音楽、とても良かったな。
この構造を例えるならデーモン閣下がアコギ1本でフォークソングを弾き語る様な感じかな。
普通の歌でも何か凄みを感じるはず。
話はスリップしましたが「ソーシャルネットワーク」の話。
主人公マークを観ていて思い浮かべたのは堀江貴文さん。
たまに岡田斗司夫さんが堀江さんの話をするんだけどこういったイメージ。
天才故に自身に一切の疑いも躊躇も持たない。
信念に対しブレーキは一切無い。
そんなマークの驀進により諸問題を問題を抱えながらもFacebookは出来たという話。
��原作を読んだシネマハスラーでの宇多丸さんの話によると、だいぶ脚色部分が多いとの事。)
振られた腹いせにブログで彼女の悪口を書いたマークにエリカが言った一言「最近は部屋に篭ってネットでグジグジ人の悪口を書く人が多いみたいね。」(ちょっと違ったかな?)が2010年の映画ながら今の社会への風刺の一言の様で印象的でした。
リア充とネト充の構図を描いた様で今っぽいと感じたりも。
ある意味主人公が完全無欠なので、殆ど挫折や失敗も無く進んでしまい、ストーリー的には弱いとも言えますが、それ故マークの凄みを醸し出したとも言えるでしょう。
PS.ちょいとネットで見つけた記事を読んだら、脚色はかなりハードで「マークがクソ野郎に描かれ過ぎている!」との事。
「Facebookを侵害した。」とまで書いてありました。
確かに予備知識無しで「Facebookの創始者のドキュメンタリー映画なんだな。」なんて思って観たら少なからずFacebook及びマークザッカーバーグさんに悪いイメージ持っちゃう内容ですね。
そこら辺、本人の弁明等は有るのでしょうか。そういう視点から見ると中々複雑な作品ですね。