バキが続いてる、それだけで幸せだと気づいた。
いつだか思い出せない頃に1から読んだ。
なんだかんだで追っていた。
バキが道途中までは追い付いていて、おっくんに初めて会った時にバキの話、烈海王のが武蔵にヤラレタ話などをした覚えがある。
それから幾星霜、おそらく5年近く未チェックだった。
コンビニで最新刊をチラ見して相撲と闘ってるのかな?位は知ってたが未チェックだった。
そんな中たまたま見たアニメに引き込まれた。
この中には「花山薫vsスペック」という歴史的な名勝負も含まれてる。
なんとあのライガーさんが解説もしている。
久々に見たが、これは1年に1回は見ておかないといけない戦いだ。
というか、男なら花山薫の匂いを定期的に嗅いでおく必要がある。
そしてこれはバキシリーズ全体にも言える。
このなんとも表現し難い唯一無比の空気は宝だ。
何度か言ってるが構造的にはプロレスにも似てる。
勝ち負けを超えた戦う男の美学、そして時には敗者の美学。
刃牙をはじめとする登場人物たちは時に負ける。
しかしその負けっぷりは美しく熱い。
決して男を下げないから幻想は消えない。
いつまでも輝いている。
範馬刃牙は主人公だから置いておいたとして、烈海王、愚地独歩、渋川剛気、花山薫、愚地克己、そしてジャックハンマー。
彼らは長きにわたり登場し戦っている。
そして何度も負けているのにも関わらず輝きを失わないのは、勝ち負けのバランスなども有るが、負ける時にも見た者の脳裏に焼き付く様な眩い輝きを見せてくれるからだろう。
そしてこの構造を何年にも渡り崩さぬまま続けてきてくれている板垣先生への尊敬と感謝で一杯です。
ただ好きな漫画が続いてくれている!という単純な事ではなくて「この世界が存在してくれてる!まだ見れる!」という感覚に近い。
あの男臭くて美しい世界をまだまだ体験していきたいのだ。